いつもご利用いただきましてありがとうございます。
今日は言わずと知れたイギリスの名靴、トリッカーズの修理について。
1829年に設立したトリッカーズ(Tricker’s)は、言わずと知れた英国王室御用達の靴ブランドです。
その中でも最も有名なモデルの一つとして上げられるのがこのカントリーブーツ、モールトンです。
今回はカカトのトップリフトの交換ということで、カントリーブーツ特有のラスターの交換でした。
ラスターというのは、主に紳士靴のヒール部分、トップリフトのパーツ(ゴム半分革半分のもの)を指します。
種類としては4種類ほど。
トリッカーズのカントリーブーツには、このv字にラバーが組まれているものが使われています。
当工房ではトリッカーズのリフト交換の際は、このv字ラスターをトリッカーズオリジナルで使用されているlamonti社製のv字ラスターを使用し、よりオリジナルに近くなるよう、リフトネイル(化粧釘)もイギリス真鍮のものを打ち仕上げます。
オリジナルと同様の資材と工程により、愛着あるトリッカーズをより永く履いていただけるようになります。
永く付き合っていくトリッカーズの修理でお困りでしたら、是非ともお気軽にご相談くださいませ。
いつもご利用いただきましてありがとうございます。
先週土曜日のワークショップで、とても素晴らしい一足が仕上がりました。
紺色のヌバックを使用したカジュアルなチャッカーブーツ。
この作者の方は、当工房のワークショップに通われて早4年。
とくに靴業界でお仕事をされているわけではないのですが、
ディティールコントロールから、革という素材の色使いまで非常に巧くまとめた
素晴らしい一足となりました。
当工房でのワークショップでは、手ほどきする側からの視点と制作にあたる人の感性、あと同じ時間を過ごす仲間のアドバイスやコミュニケーションを一番に大切にしています。
それは、生活用品である「靴」を作りあげるにあたって、明確なコンセプトワークと「楽しい」につながるスキルアップをしっかりと理解、人が作り出すモノ、作り出すコトの探求に参加者皆で共感できればワークショップという空間がとても良い時間をうみだすと考えているからです。
今回のこの靴のクオリティの高さとこの靴が持つ特別な雰囲気は、そうした作り手の感性が明確に示されたコトに始まり、手ほどきするコトにプラスαで「ここは慎重に」「ここは思いきり」という毎回作業に強弱をつけた判断をされていたこと、自分自身の弱点と得意とするスキルを巧く使いわけられていたこと、最後にこの靴を作っている中、毎週どんどん盛り上がった空気を生み出したワークショップ参加者の素晴らしい一貫性ある時間の使い方に裏付けされていると感心しました。
ワークショップという空間で「靴」を通じて、一つのコトに向き合う大切さと、そのコトから生み出されたモノが独特な雰囲気を放つモノとして仕上がったときに、手ほどきする側としてとても嬉しく、自分としても作り手さんとの素晴らしい関係を表現できたんだと満足しました。
個人教室ではなく、あくまでもワークショップ。参加者みんなで一つのチーム。
手ほどきする側も、ワークショップチームの一員として一つのコトに関われている充実感は、素晴らしい人間関係の中にあるんだなと実感することができました。
ありがとうございました。
いつもご利用いただきましてありがとうございます。
今日はアメリカの名門靴メーカーのジョンストンマーフィーの修理のご紹介です。
ジョンストンマーフィーはアメリカで1850年創業したブランドです。ジョンストンマーフィーの靴は歴代のアメリカ大統領の足元を飾り続けてきており同ブランドの人気・確かな靴作りを象徴しています。日本人向けのラストをラインナップに加えるなども寄与し、日本人でもリーガルがライセンス販売をしていたこともあり、ジョンストンマーフィーを愛用する人はたくさんいるメーカーです。
そのジョンストンマーフィーの靴は、当工房にもたくさんのご依頼を受けいままでも
数多く修理させて頂いております。
特にお仕事で使用されているお客様が多く大切に長く履かれているイメージの強い靴です。
そういったお仕事で使用されているお客様には、靴底に一枚薄くて丈夫なビブラム社の
ハーフラバーをお張りすることをオススメしています。
ジョンストンマーフィーの靴は、同国ブランドのオールデンと同様に土踏まずをシェイプし、
靴底をシャープにすることにより高いフィッティングを得ることが有名ですが、
そのシャープで機能的な土踏まずを支えているのが、足幅の広い日本人向けにも考えられている
靴の前部分(フォアフット)になります。
ジョンストンマーフィーの靴の前部分には、安定性と横のブレ、特に小指側のモタレによる靴へのダメージが考慮されて設計されていますので、そこに一枚ハーフソールを張ることでグリップ力と、爪先の削れの保護となり、より長時間履くことができ靴としても長持ちさせることができます。
日々の仕事を支える大切な一足、ジョンストンマーフィーの靴修理をお考えでしたら、
是非お気軽にgrenstockまでお問い合わせくださいませ。
いつもご利用いただきましてありがとうございます。
今日は靴の修理から、アメリカの名靴「ラッセルモカシン」の
オールソールについてです。
1898年アメリカ、ウィスコンシン州のWill Russellにより設立された“ラッセルモカシン”。厳選した良質な一枚革を使用し、足全体を包み込むように作るモカシン製法は,耐久性・耐水性もあり、プロユースとして誰もが認める頑丈さも兼備。ハンティング、バイカーブーツから、チャッカやデッキシューズまで、一生ものと言える職人気質のアイテムを提供し続けるブランドとして、アメカジには外せないブランドのひとつです。
そんなラッセルモカシンの修理ご依頼を年々多く頂けるようになり、当工房ではできる限りオリジナルに近く修理できるよう、資材仕入れから気合い入れてこだわってきたブランドでもあります。
そのラッセルモカシン、このブログでも今後修理例としてたくさんご紹介していければと思っています。
今日はその中で、「ノックアバウト」というショートブーツのオールソール交換のご紹介です。
このノックアバウトというモデルには、オリジナルのスタンダードクレープソールがついています。
当工房では、このスタンダードクレープソールをアメリカより直接仕入れることにより、オリジナルの雰囲気を壊さないよう修理しています。
また製法に関しましても、モカシンは修理の際にサイズ感が変わったり、カタチが崩れたりしてしまうケースがあるのですが、忠実に製法を再現することにより、モカシンの履き心地の良さも損なわないよう修理することができます。
当工房が修理得意とするブランドのひとつ、ラッセルモカシン。
お悩みの際は是非お気軽にお問い合わせくださいませ。
いつもご利用いただきましてありがとうございます。
今日は当工房で最も人気のある靴アベストンをご紹介します!
2004年に阿部さんというお客さんに作ったブーツがとてもかっこよく、
その短靴を作ってみようというのがきっかけで生まれました。
靴の外側にリズム感のある切り返し、内側はシンプルなアシンメトリーなデザインは、
作りはじめてからほとんどデザイン変更せずに、ずっと変わらないデザインです。
メンズライクに履ける、紐靴なので歩きやすいと女性のお客様から大変人気のある一足。
ご来店の際は是非一度お手にとってみてください◎
The morning things 「アベストン」Ladies
Size: 21.5-24.5.
Price: ¥33600
Coloroption:+¥3000
いつもご利用いただきましてありがとうございます。
今日はご注文頂きましたレディメイドシューズが仕上がりました。
Grenstocckで展開しているThe morning things というブランドの中から
「ゴンザレスtype2」というモデルをお選び頂き、カラー変更でキャメルのステアハイドで仕上げた一足です。
私自身、8年前にエンジニアブーツを履きたくなり自分用として作ったのがゴンザレスと名付けたショートエンジニアブーツでした。
それから6年後の一昨年に、展示会にてエンジニアブーツをフライトマンシューズのディティールで作ってほしいとのご要望により生まれたのがこの「ゴンザレスtype2」です。
この間に作ったプロトタイプのゴンザレスは、雑誌でも取り上げて頂きました。
GRENSTOCKのメンズシューズラインナップの中でもとても人気のある一足。
工房に来られた際には是非お手にとってみてください◎
The morning things 「ゴンザレスtype2」
Size: 24.5-290
Price: ¥63000
Coloroption:+¥3000
いつもご利用いただきましてありがとうございます。
週のはじめ、月曜日はいつにも増して気合いが入ります。
当工房は日曜日が定休日ですので、土曜に様々な工程の仕込みをしておき
月曜朝にすぐに加工できるよう準備しておきます。
今日はその仕込みにまた仕込みをする革底の下地の加工でした。
要は二段仕込み。
土曜に水でできるだけ靴底を形成して
月曜の今日下地処理、そして明日の仕上げにつなげます。
「そこまでしても靴底なんだから、一度履いちゃうと削れてしまうよ」
と思われがちですが、この二段仕込みによって、すり減りの長持ちが全然違うので
うちの工房は必ず仕込み下地を行います。
見えないからこそ、しっかりとした仕事をしないと客商売じゃないとよく言っていた先代の言葉を大切に、
明日につながる手仕事に努めていきたいと感じる月曜日でした。
いつもご利用頂きありがとうございます。
今回は、当工房にて開いているワークショップに通われている方の靴が仕上がったので、ご紹介します。
お父さんの定年退職の記念として作ったこの一足。
当工房で靴を作りはじめてまだ一年という中、お父さんに靴を作ろうと決意、
紳士靴の難しい製法、細かなディティールまで手を抜かず、一生懸命に仕上げ
プレゼント予定のこの四月初めに仕上げられた傑作です。
靴が大好きで、ライフワークとして向き合っている今日、
そのモノと、モノを作り出すコトを、共感し、共有してくれる人がいる
いまの工房。
とても感謝しています。
四月より靴教室生徒募集
いつもご利用いただきありがとうございます。
当工房には、少人数制の靴教室があります。
「靴って作れるんだ~」をきっかけに靴が生活用品としてとても大切なモノと
再考してもらおうとはじめた靴教室。
いまでは、通われている方々に助けられ、とても良い環境と空間を築くことができました。
その靴教室、少数ではありますが3名の空席ができましたので、
新年度4月より生徒募集させていただきます。
靴づくりに興味のある方、自分のお気に入りの一足を自分で作ってみたいという方、
靴のお仕事でスキルアップをお考えの方、
宜しければ是非ごいっしょに靴作りを楽しみましょう!
ご興味ございましたら、
grenstockpress[at]yahoo.co.jp または 048-261-9241 まで
お気軽にお問い合わせください。
定員決まり次第今回の募集は終了とさせていただきます。
宜しくお願いいたします。
いつもご利用いただきましてありがとうございます。
先日、募集させていただきましたスタッフ募集、締切らさせていただきました。
ありがとうございました。
さて、当工房には毎日たくさんの修理の靴を預からさせていただいておりますが、
今日は「仕込み」について少し。
当工房は、ひとつひとつの作業をしっかりと構築してリペアに努めています。
なので、当日仕上がり当日お渡しというご要望にお応えできないのが残念ではありますが、
一足一足の靴を直すのに、しっかりと「仕込み」をします。
いつか食べにいった焼き鳥屋さんの大将で、
「串をうつ前にいかに仕込みと段取りを、素材の特性をよんで行うかが勝負です」
と話してくれました。
そのときに「自分の仕事もそこが大事なんじゃないか」と気づくことができ、
素材を加工する前に「寝かす」「ほぐす」といった一手間を加えることにより
「良い仕事」につながることを学びました。
それから、靴のスタイルやメーカーによってリフォーム、またお客様の生活や歩き方によってカスタム
といったリペアに幅に対応できるようになり、
いまとなっては、そこが当工房の修理の強みになっています。
革はもちろん、 ゴム、真鍮パーツ、接着剤、塗料、仕上げ剤となるべく一手間加えて
納得していただける靴修理に努めてまいります。
少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
今年もよりよい手仕事と、靴を媒体とした人とのつながりを大切に
した工房に努めていきたいと思っています!
今年も何卒宜しくお願いいたします。
新年、工房のシステム、ホームページ、ブログをリニューアル予定です◎
どうにも手仕事で時間がないという昨年までの言い訳を反省し(苦笑)、
毎日、たくさんの人に支えられている工房の様子、近況をマメにお伝え
できればなと思っています!
どうぞお楽しみに!
いつもご利用いただきまして誠にありがとうございます。
11月中旬よりメール機能に不具合が生じ、いままでご利用いただいておりましたgohougohou[at]yahoo.co.jpのアドレスからgrenstockpress[at]yahoo.co.jpにメールアドレス変更いたしました。
多くのご迷惑、申し訳ございませんでした。
今後のご連絡はgrenstockpress[at]yahoo.co.jpまで宜しくお願いいたします。