いつもご利用頂きましてありがとうございます。
当工房でオーダーシューズやリペアカスタムの際、オススメさせて頂いている靴底(ソール)にイギリス製のリッジウェイソールがあります。
ラバーソールとしての耐久性やグリップ力はもちろん最高ですし、加えてカジュアルなスタイルにばっちりハマるのです。
イギリスやフランスの靴にはもちろん、アメリカや日本、東欧の靴にアッサンブルしてもとてもよく似合うパーツです。
もともとジャーナリストシューズとして、海外でカメラマンやライターが長期取材の際に使用する靴の靴底によく使われていたのですが、最近では、日本の湿度が高く雨期のある気候や、小さな段差やアスファルト熱で悪路な歩道にも難なく対応するので、現代日本の環境にこそぴったりだと思います。
あまりにも私自身、このリッジウェイソールが大好き過ぎるのと、みなさんにオススメしたい気持ちでいっぱいですので、
ここから何日かにかけてリッジウェイソールについて考察していきたいと思います。
いつもご利用いただきましてありがとうございます。
当工房では修理を行う際、どの靴もオリジナルの状態に近くなるよう
ディティールや作られた工程をしっかりと探求し、履きやすさとのバランスを考えながら作業しています。
そのためにまずかかせないのが道具の加工です。
一つの作業にしか使わない工具も、靴のメーカーやブランドに合わせて数種類工具を加工使い分けます。
特に革靴の靴底加工には仕上げの段階で様々な道具を使用、道具を使う順番や組み合わせで何十通りもの工程が生まれます。
それはまさにレシピ。秘伝のタレをどのタイミングで使うのかといった感じでいつもワクワクします。
また靴の工具は、大きな機械も手の届く小さな道具も「水と熱」をうまく使い生かします。
そこで、熱を伝えるために電熱器、水を入れとくために霧吹きを常時机の上に置いています。
当工房では、その電熱器と霧吹きの脇にヒラタクワガタが4匹住んでおります。
年老いたヤツで二回目の冬をヌクヌクと工房の真ん中で越しております。
毎日頭を使い、レシピに合わせながら使う工具の脇にヒラタクワガタ。
作業の合間にそのゆっくりとしたクワガタの動きに癒され
彼らは湿気も室温も適した環境で暮らす。
一風変わった光景も理をなした空間に毎日工房は支えられております。
いつもご利用いただきましてありがとうございます。
今日は当工房の名作アベストンについて少し。
2004年ごろにファーストサンプルを作ってから早くも8年。
私の中で何も変化することなくデザインに信頼をおき、今もたくさんのご注文を頂いているのが
このアベストンというモデルの靴です。
もともと阿部という友人に作ったのがきっかけでこの変わった名前がついたのですが、始めはメンズのブーツで展開しようと思っていました。
が、女性のお客様よりたくさんのご依頼を受け、いつの日かレディスシューズとして当工房の看板に。
今では月に何足もオーダーいただくマスターピースとなりました。
もうあと少し寝かせてから、しっかりとプレスリリースしようと考えている靴の一つ。
大事に大事に今日も作り続けます。
いつもご利用いただきましてありがとうございます。
今日はオーダーをいただいた素敵な一足が仕上がったのでご紹介します。
ご注文主は、compound代表のデザイナー小田雄太さん。
今年、世界的に有名なデザイン賞を受賞、今月末には表彰を受けにドイツに行かれるという今とても旬で目が離せないデザイナーさんです。
その小田さんからご注文頂いたのは、当工房のサンプルにある人気のドレスシューズ、
ロングウイングチップブーツをベースに、クレイジーパターンで遊びとカジュアル感を出した一足。
日本のコードヴァンとアメリカシカゴのステアハイドという素材までクレイジーパターンでご注文頂いたのはさすがです。
しかもご覧の通り、5色も使っているのにこれがまた綺麗にまとまるのだから不思議です。
小田さんは、「デザイナー」とストレートに言える素晴らしいデザイナーです。
また、「この人は教育者だなぁ」といつも尊敬できる素晴らしい人柄の持ち主でもあります。
小田さんとの会話にはいつも段落があり、間を遊ぶシロがあり、「次」があります。
小田さんが何気もなく話始めるたとえ話に、人は始め頷きながら聞き、途中に自分にその話を置き換えて考え出すようになり、質問が生まれると知っていたかのように「じゃあ、あなたならどうする?」というようなフィッティングを用意。
話した後に、楽しさの余韻と頑張らなきゃというやる気が出るのは、栄養ドリンクの比ではありません 笑
それは、誰と対峙しても「ヒト→モノ←ヒト」という関係を伝えることができているからこそだと思います。
これから先、小田さんの豊かな人柄と人生が生み出すデザイン、本当に楽しみです。
いつもご利用いただきましてありがとうございます。
今日は当工房のスタッフ一同が仕様しているケータイ電話について。
一年前くらいでしょうか。
あるお客様から勧めて頂いてから愛用しているのが「GALAXY」。
私自身、ものすごくアナログ人間なのでハイテクなモノにとても弱く
ブログやSNSなんかは「いいなぁ」なんて思いながらも苦手意識からか
全くと言っていいほど使えていませんでした。 苦笑
しかし、GALAXYにケータイ電話を変えてからは色々と興味が出てきまして、。
今や、このブログも仕事のスケジュールもすべてケータイ一つに。
ありがたいことです。
また、当工房の姉妹店ではGALAXY専用の革ケースも取り扱いが始まり、
ますますGALAXYファンに!というタイミングでなんとGALAXYの活用法として
取り上げていただきました。
なんとも嬉しいかぎりです。
まだまだ機能盛りだくさんだしハイテクに弱い私ですが、今回取材していただいたことで
改めてGALAXYに頼ってるなぁと見つめなおしました。
これからも私の仕事を支えてもらうパートナー的存在、GALAXY。
ケータイに向かって、これからもよろしくどうぞ◎と感謝できた機会でした。
いつもご利用いただきましてありがとうございます。
先日、とてもとても大切なお手紙を頂きました。
そこには
「あれこれ遠回りしましたが、ようやくGRENSTOCKに辿り着くことができました。」
とありました。
涙。。
これからも頑張ります!
いつもご利用いただきましてありがとうございます。
先日、senkiyaにて行われた写真家の金田幸三くんの展示。
とても勉強になり、また励みとなりました。
彼は、とても人懐っこく、対人を大切にできる優しい人。
そんな彼が撮る写真は、彼の感性そのままに人間らしさがにじみ出る
とてもあたたかい気持ちにさせてくれる写真です。
今回の写真もとても彼らしさがそこにあり、
空間ともマッチしていて楽しめました。
これから彼は、いろいろな人と出会い、いろいろな言葉を使うようになり、
いろいろな人が彼に依頼するようになり、そのときそのときを大切に過ごすことができ、
その都度、いろいろなコト、モノ、ヒトに自分をうまくフィッティングさせていくと
思います。
そのコト、その彼のバランスの取り方のウマさというか、柔軟な姿勢が彼自身の作る
ファインアートそのものだなあと感じます。
これから他人が、いまの彼を切り取っていまの彼を評論することは、彼のライフワークの直接な評価には繋がらず、これから先の彼のアティチュードを含めた、彼自身が切り取る写真こそ評価の対象となるのではと考えさせられました。
よい友達を持ちました。
これからも彼らしさが真っ直ぐに映る彼のファインアートが楽しみです。
金田幸三 http://www.ozok.jp/site_ozok/site_ozok.html“>http://www.ozok.jp/site_ozok/site_ozok.html
いつもご利用いただきましてありがとうございます。
先日、募集させていただきましたスタッフ募集、締切らさせていただきました。
ありがとうございました。
さて、当工房には毎日たくさんの修理の靴を預からさせていただいておりますが、
今日は「仕込み」について少し。
当工房は、ひとつひとつの作業をしっかりと構築してリペアに努めています。
なので、当日仕上がり当日お渡しというご要望にお応えできないのが残念ではありますが、
一足一足の靴を直すのに、しっかりと「仕込み」をします。
いつか食べにいった焼き鳥屋さんの大将で、
「串をうつ前にいかに仕込みと段取りを、素材の特性をよんで行うかが勝負です」
と話してくれました。
そのときに「自分の仕事もそこが大事なんじゃないか」と気づくことができ、
素材を加工する前に「寝かす」「ほぐす」といった一手間を加えることにより
「良い仕事」につながることを学びました。
それから、靴のスタイルやメーカーによってリフォーム、またお客様の生活や歩き方によってカスタム
といったリペアに幅に対応できるようになり、
いまとなっては、そこが当工房の修理の強みになっています。
革はもちろん、 ゴム、真鍮パーツ、接着剤、塗料、仕上げ剤となるべく一手間加えて
納得していただける靴修理に努めてまいります。
本日もご来店下さいました皆様どうもありがとうございました。
明日も8時~20時営業していますので宜しくお願いいたします。
写真の靴は4年に一回つくる自分用の サッカー応援スリッポンです。
毎回、メダリオンに入れる文字が変わるのです。。笑
今回は「OKADA JAPAN 」!
がんばれ!!ニッポン!!
目で見て、 耳で聞いて、 身体で感じたことを 頭が具現化しようと働いて
それを1メートルも離れていない手に「動け!」と指令が下る。
その手がなかなかうまく動いてはくれない。
もちろん、片方に5本の指、それぞれに2つの関節で十分だ。
でも、頭が思うようにはなかなか使いこなせない。
もっともっと手にシゴトを覚えさせる。
良い手のシゴトは、頭にゆとりと快感をあたえる。
よし、がんばろう。