いつもご利用いただきましてありがとうございます。
先日、姉妹店の「Thomas」にて行ったサンダルワークショップ、参加者皆さん大満足なオリジナルの一足を完成、とても素晴らしいワークショップとなりました。
ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
今回は、当工房にて通常のワークショップも開いていたということもあり、
サンダルワークショップの講師は当工房のスタッフ二名にお願いしました。
2人ともワークショップ当日までしっかり手を動かし準備してくれて、トラブルシューティングのために痛くなるほどに頭を使ってくれました。
それらの準備が参加者みんなに上手く伝わり、とても良い時間と空間を作り上げていました。
「手のために頭を使う。頭のために手を動かす。」
とても大切なことだと感じました。
目で見て、耳で聞き、鼻で匂った感覚を頭の隅にストックする。
そこからそれぞれのイメージを頭の中でつなげ、設計を立てる。
それを具現化するのは、その頭の中からそれぞれ1メートルほどしか離れていない両手。
このたった1メートル内でカタチを生み出すには、より的確な段取りと的確な判断が必要となります。
私自身も当工房にて行っているワークショップでは、このコトをしっかりと伝えます。
「手のために頭を使う。頭のために手を動かす。」
当工房に通っている皆さんは、そのコトに真剣に向き合い、ある方はよりスムーズに手が動くようにと反復練習をし、ある方はより頭と手がリンクするようにと知識を付け自分なりのアーカイブを作っています。
私自身もまた、モノづくりに対しそこに醍醐味を感じ、そこに仕事としての重きを置いていますので、ワークショップというものは参加者側も運営手ほどき側も共に勉強、成長することができる良い機会だと思っています。
その頭を使って手をリンクさせることができたときに何とも言えない達成感とモノづくりの深みに触れることができる。
今回のサンダルワークショップでもまた勉強させていただきました。
ありがとうございました。
いつもご利用いただきましてありがとうございます。
先週土曜日のワークショップで、とても素晴らしい一足が仕上がりました。
紺色のヌバックを使用したカジュアルなチャッカーブーツ。
この作者の方は、当工房のワークショップに通われて早4年。
とくに靴業界でお仕事をされているわけではないのですが、
ディティールコントロールから、革という素材の色使いまで非常に巧くまとめた
素晴らしい一足となりました。
当工房でのワークショップでは、手ほどきする側からの視点と制作にあたる人の感性、あと同じ時間を過ごす仲間のアドバイスやコミュニケーションを一番に大切にしています。
それは、生活用品である「靴」を作りあげるにあたって、明確なコンセプトワークと「楽しい」につながるスキルアップをしっかりと理解、人が作り出すモノ、作り出すコトの探求に参加者皆で共感できればワークショップという空間がとても良い時間をうみだすと考えているからです。
今回のこの靴のクオリティの高さとこの靴が持つ特別な雰囲気は、そうした作り手の感性が明確に示されたコトに始まり、手ほどきするコトにプラスαで「ここは慎重に」「ここは思いきり」という毎回作業に強弱をつけた判断をされていたこと、自分自身の弱点と得意とするスキルを巧く使いわけられていたこと、最後にこの靴を作っている中、毎週どんどん盛り上がった空気を生み出したワークショップ参加者の素晴らしい一貫性ある時間の使い方に裏付けされていると感心しました。
ワークショップという空間で「靴」を通じて、一つのコトに向き合う大切さと、そのコトから生み出されたモノが独特な雰囲気を放つモノとして仕上がったときに、手ほどきする側としてとても嬉しく、自分としても作り手さんとの素晴らしい関係を表現できたんだと満足しました。
個人教室ではなく、あくまでもワークショップ。参加者みんなで一つのチーム。
手ほどきする側も、ワークショップチームの一員として一つのコトに関われている充実感は、素晴らしい人間関係の中にあるんだなと実感することができました。
ありがとうございました。